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虻のホバー 蝉の亡骸

蝉

虻が宙に浮く春の日。近所で蝉が死んでいるのであります。

間違った季節に蝉が出てくるということはあるんでしょうか?
何かが変だと告げるのは本能ばかりで、それを黙殺するのも本能であり、プログラムの裏で悲鳴を上げるかすかな洞察さえも彼らにはないのでありましょうか。樹液の味はよろこびを与えず、何も起こらないことに希望とも絶望とも名を付けないのでしょうか。

そうだとして何になりましょうや。
今やすべては過去になり、残るのは解体を待つ実在だけなのであります。

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| いろいろ | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

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俺とおまえに分かれる世界

なんとかみんぞく至上主義っちゅうのは、「この民族に生まれただけで俺最高」という、俳句の書式にまとまるきわめてコンパクトな、かつ絶対的な価値観なのだと想像しておりました。

一方そのフォロワーたちが、「この民族」じゃない奴らを見いだし続け、俺みたいに最高じゃない奴らを定義し続けているように見えることがあります。「この民族」に生まれただけで最高なら、それですべては完了じゃないんだろうか。「この民族」じゃない奴らを低いところに置いたら自分の高みが自覚できるのだろうか。実はすごく相対的な価値観なのでしょうかね。

だけど「この民族」っていう分類・条件付けが「俺最高」を成立させた瞬間、これじゃない分類・これを成立させない条件も同時に誕生して、「俺最高」の境界線を描いてくれるようになったのかもしれない。だったら「この民族に生まれただけで最高の俺」と同時に、「この民族に生まれていない最高じゃない誰か」を見つけることで、やっと「俺最高」は成立するのかもしれないなぁ。

| いろいろ | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

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ふたたび公園

きょう公園の池では、岩という岩の上に亀が乗っていました。
彼らは日差しを浴びながら、暑い砂漠のトカゲみたいに片側の手と足を宙に持ち上げています。ある亀などは女の拳程度に水から突き出た岩の上で、両足をそろえて真っすぐ後ろにのばし、まるで飛行しているような格好になっているのでありました。

鴨の群れに混じって一羽だけ鵜みたいなのがいます。その鳥は繰り返し繰り返し潜って、水の中を全力疾走しているのであります。その速いこと、泳ぎの滑らかさを見ると、空を飛ぶことも出来る生き物とはとても思われない。けれどもとなりの池にいる空中戦艦のような鯉の他は、魚が少しもいないのであります。鵜はもぐり続けて、ついにはその姿がまるで見えなくなり、ただ水面が激しくうねっているばかりになりました。

飛行する亀の両手はそっと水に浸されており、冷たい液状の世界と連絡を保っています。鵜は空腹のまま亀のいない岩の上にあがると、翼をめいっぱい広げました。暗く鮮やかな紺色の生き物なのであります。翼は茶色く、すっかり濡れた羽毛はウロコのように見えます。細長い首をもたげている姿はドラゴンの類いみたいで、その偉容にひかれて人類が集まってくると、鵜は気まずくなって再び水面へ飛び降りてしまうのでした。

| いろいろ | 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

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公園

天気のいい日に、それを横目で眺めつつ洞窟のような自宅に籠ったままでいるのもまたオツな味。しかし本日はフラフラとさまよい出たのであります。
公園に行きました。木が生えています。
そして、池もあります。

池をのぞくと赤金色の鯉がいて、沈むでなく浮くでもなく、水の半ばに凝っと止まったまま、あるかなきかに胸びれを動かしているのであります。水は澄んでいて、鯉が空中に止まっている飛行船のように見えます。瞑想的な空中戦艦のようです。水と鯉との境界線は鋭く鮮やかで、鯉は明確に自分の世界を保ったまま、それを持ち運んで行くのであります。

この池には以前、有り余るほどの亀がいました。天気のいい日には皆で折り重なって、岩の上で文字通りの甲羅干しをしておったのです。
その亀の姿が今は見えません。彼らは池からあがって、土にもぐっているのでしょうか。そして死んだのでしょうか。

しかしよく水中を観察すると、たくさん置かれた丸い石に混じって、明らかに「これは亀だろ?」という存在があるのです。頭や手足が半端にはみ出ています。よく探すと他にも同様の存在があり、どの亀も半端に手足を出したまま、身じろぎもせず沈んでいます。亀の肺が二酸化炭素でいっぱいになってしまうまで、どれくらいかかるんでしょう。彼らの呼吸はとても遅いのかもしれません。

鳩がそこらじゅうで逸っております。
二羽で一組になり、一方がドゥルッドゥルッと言うんです。
コの字型に並んだベンチに老人たちが腰掛けていました。
その中央で、まさしく一羽の鳩がもう一羽の背に足をかけたところでした。
私と目が合って鳩はぎこちなくなりました。老人たちは皆背を向けて座っているので、自分たちの真ん中で何が起きているか気づいていません。

| いろいろ | 16:49 | comments(1) | trackbacks(0) | TOP↑

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