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顔のこと言わないでよ

日本女性の四人に一人は、自分の容姿が他人より劣っていると考えている…という興味深い調査結果が報道されておりました。欧州の生活用品メーカーによるアンケート調査の結果だそうです。

調査は昨年の二月から三月、米国・カナダ・ブラジル・アルゼンチン・フランス・英国・イタリア・オランダ・ポルトガル・日本と十カ国に渡り、18~64歳の女性を対象に実施。日本での調査対象300人のうち、自らの外見的魅力に満足している人は14%。自分の外見を表すのにふさわしい言葉として「かわいい」「美しい」を挙げた者、0。「魅力的」というもう少し幅の広い表現でさえわづか2%とのことであります。ありゃっ。これは他の調査対象国と比べて甚だしく低い数字で、自らの外見的魅力に満足している人はブラジルやアルゼンチンで半数以上、各国平均でも37%なのであります。

このニュース記事からリンクされていた、「日本顔学会」理事にして顔と化粧の研究家である村澤博人氏の文章を読んでみると、

もともと日本には「顔じゃない、心だよ」と言って、内面と外面を分けた上に外見を軽視してきた歴史的推移がある。かつ、内面を表に出すことをはしたないと嫌ってきた武士階級の価値観が伝統的に存在したために、21世紀になっても、未だに「顔が見えない日本人」から脱出できないでいる。

との指摘があります。今に至るもこれらの価値観は健在であり、そのため日本人は顔にことさら意識を向けて観察したりする習慣がないようだというお話しでありました。

一方で私的感慨として、身づくろいに割と必死の日本人像というのも浮かんでまいります。女性たちはていねいにお化粧して髪を整えているし、鉄道の駅の御不浄などでは、顔のメンテナンスに忙しい人々で洗面台が常に占領されています。こうまでして顔に意識が向かない・外見に自信が持てないというならそれは何か変な話ではございませんか。

すなわち、いやもしかして。日本人は顔や外見に対する意識は高い、けれどそれは諸外国におけるものとは意味の上で大きく違っているのではないかと。
日本における身づくろいとは、自分が美しくなって個人的に満足するためではなく、世間様に恥をさらさないよう自らを整える、礼儀や義務のような社会的意味合いがより強いのではないか。お化粧や服装を選ぶ際も、自分の好みより社会的に恥ずかしくないかどうかが優先されるのではないか、と。記号として適切かどうかということでありますね。

ならばお化粧も自分を美しく飾るためというのは第二義的なもので、第一には社会的記号を描いてるわけですよ、顔に。「○○族の戦士は顔に渦巻きを描く」式の立場を表すペイントならば、顔立ちとか魅力とか、似合っているかどうかさえ実はドウでもいい話で、大事なのは記号がそこにあることなのです。いくら熱心にお化粧していても、顔そのものへの関心が高まらないのはそういうわけなんではあるまいか。

外見に自信がないようなことを言うのは恐らくも少し違った話で、謙譲の美徳ってやつかもしれん。 それはちっと面白い伝統だと私は思うのですが、謙譲の美徳発動において日本人は自分を「評価無し」と宣言します。そして他者に「そんなことはない」と「評価無し」の意見まで否定されてしまいます。その上で他者は、あなたは能力があるとか結構可愛いとかいう肯定的な評価を与えるのです。評価は他者にされてこそのもので、自分ではできないものであるかのようです。

ということは、冒頭のアンケート調査で「自らの外見的魅力に満足している」と答えなかった人々は、必ずしも「自分の容姿が他人より劣っている」と思っているわけではなく、単に自分で自分を評価する習慣を持っていないだけということなのかもしれません。

以上すべて推測でしたよ。

関連リンク
■報道記事「日本人女性『自分は他人より劣る』4人に1人も」
■外見と美の研究(1) (2) (3) (4) (5) :村澤さんの記事。さらっと読めます。おもしろかった。

| いろいろ | 01:32 | comments(4) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT

女子社員にとってメイクも仕事の内、という言葉を聞いたことがあります。内勤と外回りでは化粧も違って当然、つーわけです。ミニマム共同体ごとに最大公約数を求める風土には個人的魅力の訴えなんか二の次なのかもしれませんね。

我が国で記号論なるものを展開しようとする場合、他国とはちょっと違ったフィールドワークが必要なのもむべなるかな、という気がします。

| roji | 2005/05/08 12:11 | URL | ≫ EDIT

ヴィレッジピープル
>我が国で記号論なるものを展開しようとする場合、他国とはちょっと違ったフィールドワークが必要なのもむべなるかな、という気がします。

独自の発展を遂げた部分が多いのかもですね。
共同体と記号しばり。案外プリミチブな社会なのかも?
しかし我々には族長が欠けているのでありますね。

| ぺり公 | 2005/05/08 23:32 | URL | ≫ EDIT

顔は打たないで!女優だから・・・・
昨夜のTVで結婚してから2年間
一度も素顔を夫に見せたことが無い妻が
すっぴんをカミングアウトしてました!!

在る意味「凄い」と思いましたが
素顔も凄かったです(爆

で、夫の反応もきついものがありましたが
「整形した方が良いと思ってるのね?」と
詰め寄る妻!!
夫は「・・・しても良いよ?」と・・・・

しかし一番酷いのが歯並びだったりする訳で
「整形より歯列矯正しれ!」と心の叫び♪

「すっぴんは不細工だ」「私はブス」って
思う心が、その人を汚くしていると思うのでしたマル

| 美棒 | 2005/05/10 17:10 | URL | ≫ EDIT

顔はやめな、ボディボディ
>「すっぴんは不細工だ」「私はブス」って
>思う心が、その人を汚くしていると思うのでしたマル

自分は不細工だ!というコンセプト(?)があると、実際に不細工にしてなきゃいかんようになるのかもしれません。
その奥さんも旦那に「確かに君の素顔ひどいね!」と言われたかったんだろうか?
旦那の口から整形を進める形に誘導しているあたりなんとも複雑な心理的手続きを感じますです。

| ぺり公 | 2005/05/12 16:20 | URL | ≫ EDIT















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