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衝突

イスラームの開祖ムハンマドを具象化したらタブーが大爆発!
世界各地で文字通り火がついている件、引き続き気になる話題なのであります。
プチソ連の雑記の焼き直しみたいな記事ですが、新しいエピソードを加えてあります。

◇今までのあらすじとは

北欧・デンマークの新聞「ユランズ・ポステン」は昨年の9月、ムハンマドを描いたイラスト12枚を掲載し、国内のイスラム団体から強い抗議を受けた。今年の1月になってノルウェイの複数紙がデンマーク紙支援のためとしてイラストの転載を行なったのち、騒動が巨大化。北欧勢は表現の自由をヨーロッパにおける重要な価値観の一つと主張。イスラム勢は宗教上の重大な禁忌が破られたと激怒している。

◇なぜイラストを載せたのか

きっかけは、あるデンマーク人作家がムハンマドに関する自著に挿絵を付けてくれる人が見当たらないとこぼしているのを聞いたことだった。作家が自己規制を行なうケースが多いのだろうかと考えたユランズ・ポステンは、12人のイラストレーターに預言者を描いてくれるよう依頼。編集長によればそれは、イスラム・テロの脅威がデンマークにおける「表現の自由」を制限しているかどうかを見るテストだったというのであります。(from:Jihad Against Danish Newspaper,2005年10月22日/ブリュッセル・ジャーナル)※ユランズ・ポステンのサイトで当時の記事にうまく行き着けないので、他のサイトからですが。

◇なぜイスラム教徒は怒るのか

――なぜムハンマドを描いてはいけないのか。
「ムハンマドを含む預言者たちに神は特別な地位を与えた。顔を想像して描くことは、預言者たちに特定のイメージを与えることにつながる。結果、描写により預言者への敬愛が徐々に薄れることになる。私たちはこのドアを開けるべきではない。これがイスラム教の基本的な考え方だ」(from:ムハンマド風刺漫画 なぜイスラムは怒るのか,2006年02月08日/東京新聞)※アズハル大学宗教間対話委員会代表、ファウズィ・ザフザフ師へのインタヴュー

◇どんな絵なのか

Danish Imams Propose to End Cartoon Dispute,2006年1月22日/ブリュッセル・ジャーナル ※記事の後半部分に転載されています。

12枚の絵の内容を見るとユランズ・ポステンがことさら悪意のある依頼をしたとは思えない。けれど、タブーは承知の上。自らの価値観を国内の異質な社会に叩き付けたというところなんでしょうか。結果としてハイリスクな選択をしたかもしれんです。
どっかでユランズ・ポステンを保守系紙と書いてあったのですけど、「表現の自由」がヨーロッパの伝統的価値観ならそれを守るのはなるほど保守側、なんですかね。日本だと即リベラル臭を放ちそうな言葉ではありますが。

私は事件の報道を見ても、「だからイスラム教徒は乱暴だ」とか「だから欧州人は横柄だ」「だから一神教徒は…」などとは思えないのであります。一神教は神が一人だから、想像するにいくぶん偏狭なのかもしれない。しかし多神教徒だって異質なものを何でも受け入れられるわけではないです。そして一神教という点では共通点のあるキリスト社会とイスラム社会、両者の構造は全く違っている感じがします。

頭ではわかっていたつもりの、異質なもの同士の融和しがたさ。しかもそれが集団的に起きることのやっかいさ。こうしたことを見せつけられたように思うのであります。衝突は相互理解のために起きるのではなく、相違があるから起きる。相違は悪いことではない。不理解はさびしいけど、やはり悪いことではないと私は思います。それが損害を出すこと、これは問題なのです。と、今は衝突の凄まじさ、宗教がらみという文化的側面にばかり目がくらんでいるわけですが。ま、そんなことばかりじゃないですよね、少なくとも上の方は。

さてブツクサ泡を出していたら、上でリンクした「ブリュッセル・ジャーナル」に新しい記事が出てきましたよ(私はニュースブロガーでも何でもないので、同じ情報源に平気で依存するのだ)。これが剣呑な内容で、前半部分はざっとこんな感じ。

■ニセモノのマンガ

デンマークの過激なイマームたちは、彼らを手厚く迎え入れた国・デンマークへの憎悪を故意にあおっていた。先月のアラブ諸国への訪問に際し、彼らは昨年9月にユランズ・ポステンが掲載したどちらかと言えばマイルドな12枚のマンガに、3枚のニセモノの、すさまじく侮辱的な「マンガ」を加えていたのだ。

3枚の追加作品の一つは低画質のFAX画像で配布され、豚鼻のムハンマドの絵だと言われた。デンマーク紙が、デンマーク製のマンガだと称する3枚のニセモノを見つけた際、イマームたちはそれをどこで入手したか言おうとしなかった。しかしながら彼らは、ニセモノのマンガも間違いなくデンマーク製で「イスラム教徒に対するデンマーク国内の空気がどれほど憎悪に満ちているかという洞察を与えるため」に加えられたと主張した。

(略)

昨日、ある米国のブロガーが「豚鼻のムハンマド」がどこから来たものか発見した。それはムハンマドと何の関係もないもので、マンガでさえなかった。豚のフェスティヴァルでパフォーマンスするフランス人道化師の写真のFAX画像だったのだ。(from:The Cartoon Hoax、2006年2月7日)

ま、まじっすか。
そりゃ、内容は何であれムハンマドの絵を描いたこと自体、それを掲載したこと自体がムスリムにはNGなのだけど、もしこれが本当ならちょっと…。「豚鼻のムハンマド」の写真は元の記事にありますよ。
そういや日本でも、当の戯画は何やらとんでもなく極悪な作品だという噂が一人歩きしつつある気配なので、イスラム教徒でない皆さんはその立場を利して一度実物をごらんになってみるようお勧めします。

◇関連情報
◇興味深かった関連記事
◇修正
'06/Feb/09,16:40

| いろいろ | 04:23 | comments(3) | trackbacks(2) | TOP↑

COMMENT

まあ、色々な要素が絡んでいるということでしょうね。
25人くらいの人に依頼をして、応えてくれたのが今回問題となった12人らしいですね。「断れば自己検閲をした作家、受ければ今のザマだ」みたいな嘆き節を飛ばしているそうで、気の毒だと思いますが。

風刺画自体は実際に見てみると、山藤章二さんの風刺画とそう変わらないレヴェルなわけですからね。それが問題視することを、どう解釈するか、と捉えるべきだと思うのですが、やはり知らないで「ユランズ・ポステンは悪い」と書いている人は結構多いと思います。

日本はイスラームでもキリストでもない先進国なわけで、そういう立場を活かして国際的仲介者として名をあげるチャンスなのではとも思いますが。

| 川の果て | 2006/02/09 13:17 | URL | ≫ EDIT

トラックバックしていただいたおかげでコトの発端となった風刺画をみることができました。ありがとうございました。

私はイスラムに限らず宗教というものに疎いので、この一連の絵で人が死んだり外交問題になったり、というのが正直言ってどうもピンと来ませんでした。

| らくだ | 2006/02/09 21:03 | URL | ≫ EDIT

>川の果てさん
山藤章二…なにかしっくり来るたとえです。こうなってみると仕事を受けた漫画家はたしかに、気の毒なことになりましたね。身を隠しているそうですが。
北欧の国々は平和外交とか言って、紛争の調停をしていたようなイメージがあるんですよ。ノルウェイなんか特に。
それが今回は彼らが紛争当事者なので、日本が間に入れたりしたらいいかも。日本の立場もおっしゃるとおりだし。でも「日本だって人の逆鱗に触れることをわざとしているぞ」という異議を出すところが出てきそうな。

>らくださん
こんにちは。お役に立てましたら幸いです。
私も宗教的な感覚を全く持っていない人間なので、率直な感想としては「ピンと来ない」、まさにそんな感じです。
イスラムで預言者の絵はダメなんだ、と言われれば知識としては入りますけど、この絵であれだけの騒ぎになるというのは理解できないのです。
ただ、ニセモノの侮辱的イメージが混ぜられていたなどという報道を読むと、情報の広め方に問題があったのだろうかと考えたりします。

| ペり公 | 2006/02/10 00:27 | URL | ≫ EDIT















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対談してた相手

年度末の仕事が立て込んでいる。似たような印刷物の校正ばかり。数本同時に動かしてる...

| アチキの毎日 | 2006/02/10 01:30 |

イスラム風刺画入手

↓こちらでムハンマド風刺画12枚を入手しました。http://www.geertwilders.nl/index.php?option=com_content&task=view&id=381&Itemid=74転載すると著作権侵害になるのでリンクだけ貼っておきます。(ただし、時間が経つと消えているかもしれません。) さて、....

| 乳頭おじさんのニュース解説 | 2006/02/17 09:55 |

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