PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

夜の口笛

深夜に菜花を茹でる。 みじかい茎の先には小さなつぼみが整然とひしめき合い、浅黄色の気配があって、けれどまだ割れてもいない。それをゆっくり湯に押し込む。頭から下はとうに断たれたのを知らないのだろうか。私が食べなければ花を咲かせ種を残しただろうか。そう埒もなく考えを泳がせるうちに、忽ちつぼみは茹だってしまうのであります。

日々、密かに草花の種を身につけておくのはどうだろう。ドングリでもいい。あるときこんなような蓋の閉じた穴の中で、知られること無く死ぬかもしれない。何ヶ月が経ち誰かが扉を開ける。そして緑の草が茂るなきがらを見つけるのだ。…なんてうまくはいくまいなぁ。

----

柳刃包丁のような物言いに出くわさないわけにはいかない。それはバターを切るように体内に潜り込んできて、柔らかいはらわたを台無しにしてしまう。あらゆる微細な糸の目を断ち切り、大事なものを流し出してしまう。

ごみを投げつけるような物言いを避けて通れない。けれど、ときに投げつけられたものは小さな血だらけの可愛らしい何かで、投げた者が激しく泣いているのがわかる。手の中に入れて育てたもの、懐に入れて温めるはずだったもの。その無惨な死骸を前に、どうしていいかわからなくなる。

| いろいろ | 02:13 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://periko.blog5.fc2.com/tb.php/310-93bed336

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。