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メンテナンス(2)

外来生物として人間リペアの店を忙しく飛び回っておりました。
私は歯医者になじみの先生はいても他の科となると皆目、それも単に健康だからというより放ったらかしだからで、五年に一度ぐらいインフルエンザに罹ると赴くギリギリのかかりつけ内科にまず向かったのであります。そこで、ここ一年ぐらい時折お腹が痛くなるんですがと切り出すと、医師の顔がうっすら曇った。そりゃそうだよな。

触診の結果内科医には疑うところがあり、総合病院の放射線科に紹介状を書いて呉れました。放射線科の部屋には壁のようにそそり立った圧倒的な機械があって、中央に穴が開き短いトンネルを形成しております。機械には寝台が付属していて、それはくつろぐためのものではなくまさに検査用の合理的な装置であります。そこに寝るものは誰でも検査対象という特別な立場になるのです。

台に横臥した私は、誕生と死のメタファーって感じでトンネルに出たり入ったりし、機械の立てる軽くてヒステリックな稼働音を聞きながら、このままトンネルの向こうへ抜けたらもうこの世界に戻ってこれないのではないかなどと考えていました。なんだか、異次元発生装置とかタイムマシンみたいなのです。

実のところトンネルの中で私は生きながら輪切りにされ、あまつさえその様子を撮影されていたのであります。元の内科医院で光を放つ台の上にかけられたフィルムには、私の輪切りが点々と並んでいたのでした。顔も名前もない、生物としての領域という姿。「これが肝臓。これが胃で。これが膵臓です」。人体の中にそういう臓器が入っているとはかねて聞いておりましたが、実際自分にも入っていたのだと確認できたのはこれが初めてであります。

脊柱がぽつんと白く光っている上腹部を経て、骨盤に囲まれたあたりに来ると絵づらはずっと複雑になります。そこに内科医の興味を惹く現象がありましたが、再び別の専門科に紹介されて検査を受けてみると妙なことにその現象は消失していて、専門科の医師によればさほど珍しくない一時的なものごとであったと。私の決定としてはその診断を容れるということであります。

メンテはまだ続く。

| いろいろ | 01:07 | comments(2) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT

友人よ
大丈夫ナリか?

わりかしひ弱で、なんか遇ったらすぐに病院詣での僕と違い、
君は堪え性ぽくて往けないね。
ここでネタに出来るのならば、結果は好い方と察するが
当人に早々逢えぬ身としては心配になるよ。

| あさひ | 2006/10/04 22:18 | URL | ≫ EDIT

大丈夫なんよ
>あさひ君
一瞬怪しかったんだけど、結果的にはどうということもなかったんよ。
その部位(腹の一点)に関して病変は無い、正常の範疇ということでした。
人体の神秘でした。ご心配かけて面目ない。何んでもなかったよ。

病院詣でというのもなかなか、私には分からないが面倒であると察するのです。これから寒くなるし、ご自愛の方向でよろしくです。

| ペり公 | 2006/10/05 00:04 | URL | ≫ EDIT















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