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低気圧の巷

首都圏直撃という警告は予言ではなく予報というシステムによるのでした。とまれそれが「当たった」のは久しぶりという印象であります。6日夜、町中に重々しくサイレンが鳴る中で、東京都と岐阜県の一部が共に暴風圏突入とテレビが告げました。「はずれ」の際に台風の残り香を嗅ぐような感じとは様子を違え、建物が揺れるような突風の応酬なのであります。

電車が止まってしまったので、行く当ての無い人々が駅舎を歩き回るという報道。光り輝くテレビ画面では駅舎が大樹のようにそびえ、人々は樹のウロに潜る鳥のように、筒状の車両に入って寝ています。そして人類のマニフェストが燦然と闇夜を照らし、建物を充填しているのでした。

一転、しかし灯りを消すと居室に立ちこめる被捕食動物の臭気。
幽霊のような冷気が部屋に入り込み、暴風と豪雨は吠え猛って家の周りをまわっている。人工の洞窟で息をひそめている人類の気配が、町の中に満ちているのであります。ドアも窓もすでに安全保障ではありません。獣の突破を許すために設けられた脆弱な開口部に過ぎないのであります。

窓ガラスは鼓膜のように震え、真っ暗な中耳の回廊に一人横たわった私は、布団に挟まってつかの間厭な夢をみます。目を開けるとあずきを叩き付けるようなノイズの最下層で、こほろぎが鳴き始めました。

何故いま鳴くのか。

| いろいろ | 01:13 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

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