PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

Cookbook

子供の頃は朝起きると楽しくてたまらなかった。
喜びがあり、興奮と期待感が甘いクリームのようにたっぷりとかかっていた。
一日は大きなケーキみたいで、食べ終えると次の日もまた次の日もそれが用意してあるのだった。

いやな朝もあった。
そういうとき、目を覚ます前から私は何かを思いだしていた。
記憶はくすぶり始めて、ぼんやりした狼煙のように薄い煙をたなびかせた。
その考えが空気を満たし、私は子供の形をした曇り空になってしまう。
知らない土地に旅をするような気分で、しかし歩くごとに自分の足が強くなる事もわかるのだった。

このごろ、朝起きて楽しいということはない。
しかも、歩くごとに足は衰えていく。
じっと煙のそばに立っている日も多くなった。
あの大きなケーキを思いだすけれど、考えるのはレシピのことだ。
その秘密の材料のことだ。

| いろいろ | 11:12 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://periko.blog5.fc2.com/tb.php/476-a2b98acb

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。